快適な季節の今は、カーテン洗濯のチャンス! カーテンやブラインド類のお手入れは、梅雨に備えた住まいのカビ対策としても重要です。今回はとても簡単にできるカーテンの裏技洗濯法と、ロールスクリーンやブラインドのラクラクお掃除法のご紹介です。
カーテンフックを付けたまま洗濯機へ

温度・湿度・ホコリや汚れなどのエサがあれば繁殖するカビにとって、まさにカーテンは恰好の住処。とはいえ大物のカーテンを洗うのは面倒ですよね。その一番の理由が「フックの取り外し・取り付け」。けれどプラスチックフックの場合、フックをカーテン生地に付けたまま洗濯機に放り込んでも大丈夫なんです! やり方はとても簡単。カーテンの上部を輪ゴムやヘアゴムで縛って、全体を畳んで洗濯ネットに入れるだけ(手順は次の①~⑤)。フックもきれいになって一石二鳥です。 ※金属のフックの場合は、付けたまま洗うと生地を傷めたり、洗濯機の故障の原因になる恐れがあります。
① フックが付いている上部を自分の側(下)に向けて、カーテンを床に置きましょう。
② フックが付いた部分を、フックを付けたまま「下から上に」内側に2回、織り込みます。この時、劣化したフックがあれば取り外して、新しいものと取り換えましょう。劣化したフックを付けたまま洗うと、折れてカーテンや洗濯機の破損の原因にもなります。
③ カーテン全体を外から内へと縦方向に(先ほど織り込んだ部分が内側になるように)、巻いていきましょう。
④ 巻き終わったら、フックのある織り込んだ部分を、こぶし1個分ぐらいの位置で輪ゴムやヘアゴムでしばりましょう。しばる時は一重巻きに。二重巻きにするとシワになる可能性があります。
⑤ 洗濯ネットに入れて、ドライまたは弱水流のオシャレ着コースで洗いましょう。脱水は1回だけ、1分以内に。シワになるのを避けることと、干した時に残った水分の自重でシワが伸びることを利用するためです。柔軟剤も、洗いジワを防ぐのに効果的です。洗濯ネットには必ず1枚ずつ入れるようにしましょう。
洗濯している間に、窓周りをきれいに

洗濯機を回している間に、カーテンレールなど窓周りを軽くお掃除しましょう。窓の下には新聞紙やバスマットなどを敷いてスタンバイ(水滴で床が濡れるのを防ぐため)。脱水終了後、カーテンレールにセットして、自然乾燥させればOKです。乾きが悪いようならば、エアコンや扇風機、サーキュレーターの活用を。カーテンレール以外の場所に干したい場合は、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
黒いポツポツ「カビ」は、洗う前に処理を

もしもカーテンの裏に黒いポツポツを見つけたら、それはカビ! カーテンを洗う前に軽く処理をしましょう。まずカーテンのカビ部分に市販のカビ取りスプレー剤を吹きかけましょう(吹きかける前にドライヤーでカーテンを乾燥させると、効果が増します)。次に、吹きかけた部分にタオルを被せます。そのままカーテンを裏返し、裏から洗濯用洗剤をつけたブラシでこすりましょう。タオルが黒くなっていれば、カビ取り成功です。
洗濯不可ロールスクリーンは、軽く叩き拭き

ロールスクリーンも、洗えるタイプはバーから取り外して洗濯機へ。洗えないタイプは中性洗剤を数滴入れたぬるま湯に雑巾を浸して硬く絞り、まずは目立たないところで試し拭きしましょう。色落ちなどがないことを確認したら、汚れが気になる部分を周りから中心に向かってトントンと軽く叩いて拭き取っていきましょう。仕上げに水に浸して硬く絞った布できれいに拭き取り、バーに取り付けて自然乾燥しましょう。
ブラインドには100均アイテムや軍手が活躍

ブラインドは、「洗濯」しなくてもよい反面、薄いスラット(羽根)の表面に静電気によるホコリがつきやすいのが難点。でも、100円ショップで手に入るハンディワイパーとスティッククリーナーがあれば、簡単にお手入れできます。またスラットの隙間の汚れには、軍手(2組)が大活躍。スラットをフラット(180度)に開けた状態にして、水で2倍に薄めた中性洗剤に軍手をつけます。軽く絞ったら、その軍手をはめた手でスラットをなでましょう。もう1組の乾いた軍手をはめて洗剤をふき取れば完了です。 ※事前に、ブラインドの素材など取り扱いについては商品説明書でご確認ください。
晴れて風が気持ちよい日は、カーテンのお洗濯をしてスッキリ! 乾いてきれいになったカーテンやスクリーンで、明るく快適な住まいにしましょう。
