梅雨の時期は玄関も湿っぽくなります。玄関はもともと湿気がたまりやすい場所。今回は、置き場に困るびっしょり濡れた傘や長靴の湿気から住まいを守る、外置き厳禁の集合住宅でも可能な、快適で便利しかも省スペースの手軽なアイデアをご紹介します。
濡れた傘・靴は、人にも住まいにも悪影響

雨に濡れた傘を玄関の外で軽く水気を振り払ったら、すぐに玄関内に。気が付くと玄関がビチョビチョ…。よくやりがちですよね。でもこれはNG!玄関はよほど出入りが多い住まいを除き、換気が不足しています。持ち込まれた湿気が原因でカビや雑菌が繁殖して人や住まいに悪影響を及ぼすだけでなく、傘の寿命を縮めてしまう恐れもあります。靴も同様です。濡れたまま放置すれば、中に湿気がこもって雑菌が繁殖、嫌なニオイの原因にもなります。長靴の場合はゴムの劣化を早めることにもつながります。
濡れた傘の乾燥に、お風呂場を活用!

とはいえ傘を干したくてもベランダ等が使えない。そんな時に活躍するのがお風呂場です。傘を広げて換気扇をしっかり回せば、短時間で乾かすことができます。浴室乾燥がついている場合は上手に活用しましょう。雑菌臭を防ぐには、短時間で乾かすほうが効果的です。
干し時間がない時使える、応急措置

いやいや、そもそも帰宅後、干している時間なんてない!また外で軽く水分を振り払ったらそのまま玄関内に置かざるを得ないことだってありますよね。その場合に使える簡単で便利な応急措置(仮置き)をご紹介しましょう。
傘の仮置き1:意外といいかも、バケツ収納
最も簡単なのがバケツ収納です。見た目が気になるなら、アウトドアブランドなどインテリアにもなりそうなオシャレなバケツにポンと入れてみましょう。思った以上に玄関のアクセントになるかも。どうしても湿気が気になる時はバケツに入れて浴室へ。
傘の仮置き2:レインシュシュを付けて収納
100円ショップで手に入るマイクロファイバー生地のレインシュシュはかなりの優れもの。傘の先端からシュシュを通してスライドさせるだけで、水滴をさっと吸収。濡れた傘の先端に付けてそのまま放置しても、残った水滴が垂れてくるのを防止してくれます。簡単に洗えるのも魅力です。
傘の仮置き3:珪藻土グッズで雨水を吸収
同じく100円ショップで購入できる、玄関のコーナーに置くだけの薄い三角形の珪藻土の傘トレーもおススメ。狭い玄関でも場所を取らず、トレーの溝に傘の先端がピッタリハマって雨水をしっかり受け止めてくれます。珪藻土は多孔性で吸水性に優れ、さらに調湿と消臭にも効果を発揮。使わない時は靴箱にしまっておけるコンパクトタイプ、直置きで複数本を収納できるものなど、サイズ、タイプ、カラーもさまざまなものが揃っています。なかには、鉄製のドアにマグネットで取り付けられる、珪藻土のしずく受け皿が付いた傘立てもあります。折り畳み用のものもあって便利ですよ。
※珪藻土グッズは、製造過程でアスベストの混入がない「アスベストフリー」の証明を確認の上、使用しましょう。
傘・靴共通仮置き:やっぱり優秀、新聞紙
身近でとても優秀な湿気対策の助っ人といえば新聞紙です。玄関に広げた新聞紙の上は、濡れた長靴や靴の仮置き場にもなります。新聞紙が水分をぐんぐん吸収してくれますし、水分と一緒に靴についた泥もくるんでそのまま捨てることができるので後片付けもラクラク。カタログやチラシ類は、光沢のないものを使いましょう。でも玄関の見た目が気になるという時には、代わりに珪藻土マットを使うのも良いでしょう。ちなみに濡れた長靴は、つっぱり棒や玄関ドアなどに取り付けたフックに「引っ掛け収納」すると、乾きも早くなりますよ。
濡れたお気に入り靴にも、新聞紙小技

お気に入りの靴が濡れてしまった時も、新聞紙の出番です。まずタオルで靴の水気を拭き取り、新聞紙を小さく丸めてつま先まで詰め込みましょう。靴の型崩れ防止にもなって一石二鳥です。さらに靴のかかとを下にして壁に斜めに立てかけると乾かしやすくなります。ヒールがあって立て掛けられない時は、そのままでも大丈夫。詰めた新聞紙は様子をみながら時々交換を。ある程度新聞紙が水分を吸った後、携帯扇風機やドライヤーで靴の中に風を当てるとより乾きが早くなります。
梅雨の湿気、まずは玄関から住まいを守る

不快なじめじめ湿気の季節は、住まいに湿気を持ち込まないようまずは玄関から対策です。さあ、梅雨を快適に乗り切りましょう!
