寒い時期のお風呂は脱衣所での着替え、特にお風呂上りの体が冷気にさらされるのがツライですよね。脱衣所はヒートショックが最も起こりやすい場所。今回は寒い脱衣所の悩みにお答えする、手軽で安全効率的に温めて節電にもなる、賢い暖房方法のご紹介です。
コルクマットで、足元から脱衣所の寒さ対策

たとえば浴室乾燥機付きのバスルームの場合、入浴前に浴室のドアを開けたままにして浴室乾燥機の暖房をつけておけば、脱衣所を暖めることができます。入浴後も浴室のドアを開けたまま暖房機能をつければ、脱衣所もポカポカ。でもこれだと浴室の湯気と湿気も一緒に流れ込んできて、脱衣所の壁や鏡に結露が起こりカビのリスクも高まります。
まずは、暖房器具を使わずに脱衣所の寒さ対策をするなら床に注目!空気が冷たくても足元が暖かいと、寒さがかなり和らぎます。たとえばコルクマット。表面がコルク材で裏面が樹脂素材のジョイントマットは、カッターで簡単に切ってキレイに敷き詰めることができます。断熱性も撥水効果もあり、肌触りもよくすべりにくい上にカビにも強いので、脱衣所の床に敷くにはピッタリ!コルクには静電気を放出する性質があり、髪の毛やほこりがまとまりにくいのも特徴。掃除機で簡単に吸い込めるので、お掃除も簡単です。水に濡れたら軽く拭き取りましょう。
脱衣所内に適した暖房器具でヒートショック予防

ただ、コルクマットはあくまで足元の寒さ対策。ヒートショックを予防するためには、やはり脱衣所内の空気を暖める必要があります。でも狭い空間に暖房器具を設置するのは、安全性が心配…。電気代も気がかりですよね。暖房器具はタイプによって大まかに、安全性、コンパクトさ、速暖性、電気代など強みが異なります。脱衣所の広さなどを考慮の上、優先したいメリットを決めて賢く選びましょう。
●安全性、軽量、リーズナブルなパネルヒーター
安全性が高く人気があるのは、パネルヒーターです。オイルヒーターに似た形状で、より薄型軽量です。設置場所を選ばず、パネルの中に張った電熱線からの輻射熱が対流して、比較的早く暖かくなります。価格も手頃なものが多くなっています。
●即断で電気代もリーズナブルなカーボンヒーター
遠赤外線を利用した電気ストーブのカーボンヒーターも即暖、しかも電気代がリーズナブル。本体価格も安価なものが多いのも魅力。縦型のスリムなタイプならば比較的軽く持ち運びも便利です。体の傍に置くことで温かさを感じることができるので、狭い脱衣所内での使用に適しています。同じ様に狭い範囲をピンポイントで暖めるのに最適なハロゲンヒーターと比べると、赤外線放射量が約2倍、同じ暖かさにするまでの電気代は約半分。近づきすぎや触れると火傷の危険があるので、注意が必要です。
●安全性と優れた即暖性、でも電気代が割高なセラミックファンヒーター
火傷の心配がなく安全で優れた即暖性で選ぶならば、セラミックファンヒーターが良いでしょう。スイッチを入れるとすぐに温風が出てきます。広い部屋を温めるのには不向きですが、狭い脱衣所には十分。シンプルなタイプは本体価格もリーズナブルです。デメリットは、1時間当たりの電気代が割高なこと。脱衣所では短時間の使用とはいえ、入浴前に脱衣所を温める、お風呂上りも温めておくとなると、必要以上に電気代が高くなるかも。
●コンパクトで本体が安価、でも消費電力高めなハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターは、コンパクトなサイズのものが多く、本体価格もリーズナブルです。ただ、ハロゲンランプを覆うガラス管が衝撃に弱くて壊れやすいこと、また暖房能力はあまり高くないという難点も。消費電力も高めです。
暖房器具+コルクマットでより暖房効果がアップ

脱衣所内の暖房効果をより高めるには、暖房器具とコルクマットの併用がおススメ。さらに、暖気を保つために入浴前後は、脱衣所の換気扇を止めておきましょう。また、脱衣所に窓がある場合は、100円ショップで手に入るプチプチシートを窓に貼る、窓からの隙間風は隙間テープでふさぐなどして寒さ対策を。少しの工夫で、暖かさが変わりますよ。
脱衣所が暖かくなると、寒い日のお風呂が楽しみに!暮らしや住まいの事情に合う方法で、寒くなる季節も健康で快適に過ごしましょう。
